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過去に書いたもの。軍艦島での一コマ


「おにいさーん」

青い海を背景に、ぶんぶんと勢いよく手をふるツンツン頭の少年が視界に入る。
その後ろには、いかにも嫌そうな顔をした銀髪のいとしい弟の姿も。

はて。あれはオレを呼んでいるのか?
と周りを見渡してみるが誰もいない。
やっぱりオレを呼んでいるようである。

軍艦島初日の昼ごろの話である。



「別にこなくてもいいのに」

「お兄様に向かって何を生意気な事言っているのかなぁ」

「ひた、ひたたたた! 放せ。豚くんがっ!」

「こーの体型のどこを見たら豚なんだっ! 昔のことを何時までもひきずってんじゃねえっ」

「ま、まあまあ。
おにいさんもせっかくだから、焼いた魚食べる? さっきキルアと一緒に吊り上げたんだ」

「お前、釣り出来たのか?」

「へへーん。すごいだろっ!」

「確かにすごい。オレできねーし。
へえ。焚き火はともかく、よく魚を串刺しに出来たな。口から木入れて指すのって、なんかこわくね?」

「あ、それキルア怖がってやらなかったから、オレがやったよ」

「お、おい。ばらすなよ。ゴンっ!」

「(笑)」

「はい。キルア魚焼けたよ」

「うわっ! 目、目がっ。そいつ、こっち見たぜ。気持ちわるっ」

「キルア本当に殺し屋だったのかな……(もっとすごいものわし掴みしてたと思うのに※1)」
※1→3次試験の心臓

「うわー。気持ち分かる。白濁した目って気持ち悪いよな。オレ料理するけど、切り身しか買わねーもん」

「お! やっぱりそう思うよな!」

「目がなかったら問題ないんだけどね」

「なんだ、結構話わかるじゃん」

「……殺し屋のイメージが変わりそう(苦笑)」

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